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気の向くままに、自分の好きなコトについて文書で発散中~

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2006/03/29

ブロークバック・マウンテン

本日の映画: 「ブロークバック・マウンテン」

ここ最近の映画の中で、公開されるのを一番楽しみにしていた「ブロークバック・マウンテン」を観てきた。
公開前から、ゴールデン・グローブ賞やらアカデミー賞やらで話題になり、前評判も例にないくらい良かったので過分な期待を抱いて映画に臨んだ。
映画館はいつも利用している所では上映がなかったので、会社の前にある映画館で。この映画館、私が利用するときはいつも観客が10人にも満たないので、経営大丈夫なのかしら?と余計なことを心配していたのだケド、この日はほぼ満員。作品次第ってことなのね(苦笑)

で、肝心要の作品の感想はというと…

※※※ネタバレ含みます※※※
チョット期待しすぎたかなぁと。って、監督の意図するところと私の期待し所がそもそも違っていたから、自分が悪いのだケド…。
この映画は泣かせてくれる映画だと勝手に思っていたから、泣くつもりで観に行ったら泣けなかったという…。随所に泣かせる箇所はあるのだケド、何だか感情移入がそれほど出来なくて涙一つ出なかった。この涙脆い自分が。
そういう意味では期待外れ。同じ“同性愛を扱った作品”で切なさを味わいたいのなら「藍宇」の方が、理解のし易さで数段上だと思う。
だからといってこの映画が駄作かというと、そういう訳でなく…。「泣ける映画=良作、泣けない映画=駄作」とは思ってないから、結論だけ言ってしまえば、この映画は好き。ただ物足りなさは感じる。

映画を観ている間は、登場人物の行動が色々と疑問で、ソコが引っ掛かって感情移入が出来なかったのかも…。そもそも二人がそういう仲になったのも言葉が足りないというか状況が足りないというか…吊橋効果でそういう雰囲気になっちゃったの?と思ってみたり、ジャックはそもそもその気があって(ジャックは全編を通して、男性を観る目付きが「値踏み」しているように感じたのは私だけ?)イニスを狙っていて、イニスは躯から始まる関係でそのまま落ちちゃったのかな?と思ってみたり。ジャックは正に襲い受だったし(←このシーン、イニスは男性相手は初めてのハズなのにやけに手慣れてて笑ってしまった。アンタ実は初めてじゃないでショ!・笑)
特別大きな事件がある訳でなく、ホント自然(?)に二人がそういう仲になっちゃうんだよね。なんかその辺が腑に落ちないなぁとか思いなが観てた(う~ん、BL慣れしてるのが「凶」と出たカンジ。BLの場合は何がしか理由付けがあるからなぁ) でもソレが自然なことなのかな?と思ってもみたり。人を好きになるのに理由はないってね。

この映画、徹底的に距離を置いて撮られていたように感じた。基本的にイニスを中心に話は流れるけれど、だからといって彼の心情をリアルに撮っているわけではなく、唯々淡々としていた。映画という“エンターテインメント”というよりはドキュメンタリー的な雰囲気を感じた。
冒頭の二人が初めて顔をあわす場面でも、一切会話がなく、雇主が間に入ってやっと会話になるという…欧米の監督が撮る映画だったら「やぁ、俺の名前はジャック。ここで雇って貰うつもりなんだけどアンタは?」 「俺はイニス。俺もここで雇って貰うつもりだ」 「じゃあ仲間だな。ヨロシク、イニス!」 「ヨロシク、ジャック…」とか会話して、ガシッっと握手でもしそうだよな(イヤ、そんなことコノ映画でしてたら引きますケド・笑)
そんな感じに作品全体に説明的な会話が一切なくて、自分には正直状況が理解し辛かった箇所がチラホラ…。だからといって説明的な会話をされたらこの映画の良さが殺されると思うので、コレはコレで良い演出なんだと思う。欧米にはない、アジアの静謐さというか奥ゆかしさというか…適切な言葉が思い浮かばないケド、アン・リー監督ならではの雰囲気なんだろうな、と思ったから。
ただ、個人的には物事に理由や白黒を付けたがる質なので、その辺が欲求不満の原因なのだと思う。こういうのも、理数系故なのかしら?(苦笑)

なんだ、結局不満だらけじゃないか。ってカンジだケド、好きなシーンは沢山ある。
冒頭の山での生活だったり、羊の群(笑)だったり、二人の最初の別れのシーン(ここでのイニスが良いね! ジャックの前では何でもない振りして、見えないところで吐くほど泣いて…最初、悪い病気でも移されたのでは?と思ったのはココだけの話・爆)、再会したときの熱烈なキスシーンとか。
後半では、離婚が決まったイニスにウキウキしながら会いに行ったら家族を優先され傷心するジャックとか、ジャックが思い出す山でのひと時(このシーンがまた最高に甘くて、こちらも満たされた気持ちになるケド現実は…泣)とか。
最後、ジャックが亡くなってから(どうして“同性愛映画”っていうと片割れが死んじゃうンだろう…。まぁこの映画には相応の理由がある訳だけどサ…)イニスが彼の実家に訪れる件も切ない。特に無くしたと思っていたシャツを見つけたトコロとか(←ココって最高の泣かせ場所だと思うのだケド、でも泣けなかったんだよねぇ)
でも作品の最後、「ジャック、ずっと一緒だよ」は何か唐突すぎて「アレ??」ってカンジだった。正直感動が薄れたというか、余韻が壊された…。ここにこそ、言葉は不要だったのではないかなぁ。もしくは別の言葉を。

終演後、何だか腑に落ちない気分だったケド、とりあえずパンフを買った。正直この時点では、好きか嫌いかの判断が付かなかった。
で、パンフを見てみたら作品の内容が補足されて、自分の中で少し消化された(シネマライズのパンフはどの作品でも読み応えがあって素晴らしいね!) それでも、アレは伏線なのか?とか、アレはこういう理解でよいのか?と思うトコロ多数。
色々と駄目出し(?)をしているみたいだケド、本当に駄目な作品だと思ったら、その後色々考えないもんね(例:SAYURI) 色々思うってことは、好きってことなんだろうな(笑)
原作を読んでみたら少しは理解出来るかな?? 原作を読んでみてから、もう一度観てみたいなぁ。

しかしヒース・レジャー、「ブラザーズ・グリム」とは随分雰囲気が違っていてビックリ。滑舌悪いし、顔もオッサンだし(笑) あのカワイイ弟くんは何処!?って感じだったヨ(笑)
あ~、何だかこの映画もまた観たくなってきた。私を笑いの力で癒しておくれ(笑)
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Comment

いやいや。

「ブラザーズ・グリム」のヒースもおっさんだったよ(笑)

初めて二人が顔を合わせるシーン、私も観た時分からなかった。でもあそこで会話がないのは、やっぱりきっとアン・リー監督だからなんだと思う(笑)
一線を超えちゃうシーンは私も唐突に感じたけど、あとはそんなに分かりにくいとは思わなかったですね。距離を置いて撮ってるというのは、私も感じました。そしてそれがまた良かったと思いました。
機会があれば、また観たいですね。
音楽も素敵でした。

ええーっ

グリムでもおっさんでしたか??
なんだか愛らしい印象しか残ってませんよ(笑)

>でもあそこで会話がないのは、やっぱりきっとアン・リー監督だからなんだと思う(笑)
ですよね!
後でプログラムを読み直したら、インタビューで監督が「脚本を何回か書き直して貰った」と答えていて、きっとこの冒頭のシーンも書き直したんじゃないかな~と思ってます。

パンフはインタビューやらコメント満載で買いですよ!

小説も読むともう一度観たくなりますよ~。
またレディースデイを利用して観に行こうと思ってます♪

心に響けなかった

はじめまして。
ヒトククリにして見たらいけないと分かっているけど。どうしてもバーのドアボーイと白人のパパに囲われている彼を思い出してしまい・・・
二人がいきなり関係を持ったところも「えっ」でした。そうなるまでのプロセスに説得力が無かったか、キャラクターが魅力的に描けていなかったかが原因だと思います。
ジャックも「鳥くれよ」モトイ「豆、変えてくれよ」とイニスに面と向かって言える性格だったら良かったのに・・・・(私、頭腐っている)

コメント有り難うございます

初めまして。コメント有り難うございます。

>どうしてもバーのドアボーイと白人のパパに囲われている彼を思い出してしまい・・・
「ブエノスアイレス」のウィンの事でしょうか??
私はそっちの方には発想が飛びませんでした。どっちかというと「藍宇」の方を思い出してました。

私もBBMを観た直後は、色々腑に落ちなくて消化不良でしたが、その後パンフ、原作を読んでみて、映画では足りなかったところが補われて、やっと消化できました。
でもソレは映画としては書ききれてないってことだから、良くないんでしょうね(笑)
原作の方は始めからジャックをゲイとして書いているので、二人が一線を越えるシーンも何ら問題ない(?)カンジでした。
映画では二人が原作と違いストレートとして描かれていて、ソレ以外は原作通りに描かれているから違和感が生まれているんでないかな?と思いました。
機会があれば、原作も読んでみてください。
ストンと内容が落ちてきますよ(笑)

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ブロークバック・マウンテン

ヒース・レジャー、ジェイク・ギレンホール、ミシェル・ウィリアムズ、アン・ハサウェイ出演。アン・リー監督作品。1963年、ワイオミング。ブロークバック・マウンテンの農牧場に季節労働者として雇われ、運命の出逢いを果たした2人の青年、イニスとジャック。彼らは山でキ

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